
事業成果獲得の《3大要素》
提案/マーケティング/コンサルティング

1.専門性の深化が勝負の決め手
申し上げるまでもありませんが、総合力は大きな組織ほど発揮しやすいパワーです。しかし、分野を絞った“専門性”は
従業員数が多い企業ほど、逆に苦手かも知れません。現場の担当者に専門見識があるとは限らないからです。
“専門性”は、少数精鋭組織が際立って強い分野に違いありません。
ただ“専門性”とは何なのでしょうか。実は、自社の“専門性”あるいは“専門力”には、意外に気付けていないものだとも言えそうなのです。
いつの間にか、日々の業務が“当たり前”になってしまうからでしょう。
だからこそ、新たな“勝負”が求められる時や“現状の見直し”に際しては、どんな小さな“専門性”でも具体的視点を“意識的に集中”させることが不可欠なのです。
特に第三者の助言が効くのは、そんな時だと思います。
2.専門性の高さを形で見せる!
ただ、実際に“勝負”に出る際には、顧客や取引先に見える《形》が必要です。ビジネス上では、見えないものは存在さえ認知されないからです。
最もオーソドックスな《形》は、モノなら商品サンプルですし、サービス商品ならデモンストレーションでしょう。しかし実は、それだけでは不足なのです。
自社の商品やサービスの“どこが、どのような形で他に抜きん出ている”のかを、顧客や取引先が“感じ”ないなら、
本当に“その形を適切に認知させた”ことにはならないからです。
そんな観点から、御社の商品やサービスの専門性を感じさせる“話法”や“文書”や“映像”等のツールをお持ちでしょうか。
それ以前に《見える》化できるほどに、自社の専門性を具体化し得ているでしょうか。それが問題なのです。
3.《3大要素》が果たし得る役割は?
ただ、『改めて自社の専門性を考えている暇などない…』こともあります。逆に、いくら考えても“自分の力”は案外見えにくいかも知れません。
むしろ、日常のビジネス活動の一貫として市場に打って出てみて(提案)、顧客や取引先の反応を見ながら、自事業とマッチする先を探したり(マーケティング)、
大切な顧客や取引先との関係を深めたり(コンサルティング)することを通じて分かって来るものが、自らの専門性の経済価値だと言えそうなのです。
経済価値を持つ専門性は適切な対外関係を通じて形成・強化されるということです。
そのため自社が、少しでも顧客や取引先より“優れている”と感じる分野が見つかるなら、それを実際に“市場で表現する”ことを考えてみるべきなのです。
始めはギクシャクすることがあっても、実践的な“経験”がビジネス力を磨いてくれるはずだからです。
4.活動開始の糸口は“やり残し”感!
実践開始のためには、活動の“方向性”を絞り込まなければなりません。これが想像以上に難しいものになる場合があります。
しかしそんな時は、これまでに“やり残している”という印象が残る分野や課題を思い起こすことが肝要です。
顧客や取引先の“都合”や“事情”の中で、自分本来の専門性や“才覚”が心の底に沈み込み、それが“やり残し感”となって主張しているかも知れないからです。
その主張は“かすか”であることも多く、そのため、熟考を要する時も少なくありません。その際に役立つのが、“外部からの支援”だとも捉えられるのです。
改めて、ご自身の専門性や“才覚”と出合うには、その“かすか”さ故に、“思いついた”ことから始める大胆さも必要でしょう。
5.とりあえずの活動でも実りは大きい
極端に言うなら、難しく考えず、まずは“自社の商品やサービス”の専門性を、とりあえずでも“言葉”にしてみることです。
これは、マーケティングの一つの分野である“マーチャンダイジング=売り物を明確化する”という課題に相当します。
そして“思い悩む”より先に、その言葉を文書や映像の形でツール化して、市場に“発信”してみることです。マーケティングの始まりです。
ただし、そんな“発信”によって対話先が見つかったら、自社アピールとともに、その先が抱える“問題”にも関心を持つべきです。
問題共有は、何より深い“関係”に育ち得るからです。しかも、それが“自社の専門性”で解決できる課題なら、その関係は更に有意義なものになるはずです。
コンサルティングは、そんな“関心”から始まるサポート活動であって、理論や理屈の押し付けではありません。
『しかし、正しい答を知らない』と不安になる必要はありません。問題解決の際に最も重要なのは“用意された答”があることではなく、
“正しく問うこと”つまり“適切な問題把握”だからです。中途半端な答をぶつけてしまうと、かえって問題を複雑化してしまいかねません。
6.3大要素の蓄積で更に広がる可能性
そうした経験を日常的に重ねると、ビジネスへの取り組み姿勢が定まり、価格設定方針にも“違い”が出て来るはずです。
顧客や取引先に“振り回される”ような事態も少なくなるでしょう。
しかも、『いやあ、自社はありきたりのものしか売っていない』と言ってしまうのは早計かも知れません。
たとえ“同じもの”を売っていても、そこに“顧客の問題を解消する知恵”を織り込むかどうかで、商品やサービスの価値は、根本的に変わってしまうからです。
ただ、こうしたことは《言葉》よりも、体験によって《実感》すべきものでしょう。
そのため弊社では、皆様方のビジネス活動を《提案》《マーケティング》《コンサルティング》の3大要素から“一つひとつ具体的に見直す”ことで、
日常的な所作の中にこそ“貴重な価値”を見出す活動のお手伝いに取り組んでいるのです。
